晴天の雷電

日常の発見。Out of the blue

消防船"きよたき"との邂逅

遅すぎますが、明けまして2024。本年もよろしくお願いいたします。

 

記事を書いている時点で3月になってしまいましたが、全然そうとは思えない寒さ。かといって早く暖かくなりすぎても花粉に悩まされるので、結局3月が何気に一年の中で辛い時期TOP3に入ります。

気を取り直して、記念すべき今年一発目の記事はどどん!

みなとみらいでの消防船"きよたき"との邂逅です!

 

日付は1月28日。この日は少し肌寒い日曜日。

ふと、中華が食べたい!と思い、電車に乗って元町・中華街へ。

まだ春節前にも関わらず、この日は入口からすさまじい人だかり。

なぜに!?と疑問符や感嘆符が尽きず、周囲の人からもなんでこんなに混んでいるんだろう?と色々と同じ気持ちが口をついて出てくるのが聞こえました。(コロナも落ち着きましたし、お出かけでも・・・みたいな気分なんだろうと勝手に解釈しました。)

さて、中華をたらふく食べてお腹が満たされた後は、やはり歩く!これに限ります。

お腹いっぱいになった後はどうにも体を動かさないと、小生落ち着かない性分なのです。

元町・中華街から海沿い(山下公園→赤レンガ倉庫→パシフィコ横浜のルート)は約4キロ。電車に乗れば10分足らずですが、歩くとそれなりにいい距離してます。

パシフィコ横浜の手前に差し掛かった際に、何やら波止場に船が泊まっているのが見えました。最初は何か停泊しているのかなと半信半疑で通り過ぎましたが、案内をしている人を見て引き返してみて話を聞いてみると、現役民間消防船"きよたき"の内部を一般見学(無料)で公開しているとのこと。

これはまたとない機会のため行ってみることに。

こんな感じで、もはやみなとみらいの象徴であると言っても過言ではないインターコンチネンタルホテルとのツーショットがこちら。

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私自身はいわゆる"映え"だとかそういうのをあんまり気にしてネットにアップするみたいなことは普段やらないのですが、これは中々?(結局感性の問題なんでしょう・・)

桟橋から消防船に乗船すると、意外なことにほとんど揺れがわからないくらい静かでした。この日は海も穏やかだったことも要因かもしれないです。

こちらは船首側から少し上を見上げた際に目につく、赤い管のような物体。

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資料には、これらを使って消化活動をすると書いてありました。要するに消化器の船verみたいなものらしいです。ここから炎上している対象に向けて消火剤が放たれるそう。

こちらは一般公開していた船室の一部。
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実家のような安心感とは正にこういう空間のことを言うのではないでしょうか。

陸地からしばらく離れる船上での生活では、この何気ない温かみを感じる部屋が一番落ち着くのでしょう。以前、お台場で宗谷の船内見学に行った際もこのような日常感あふれる船室だったと記憶しております。

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廊下にて。
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こちらは左舷側からの一枚。海上が間近に見れました。
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船尾側の写真。
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こちらは打って変わって船首側。東京湾の方向に向いています。写真右側に見えるのは横浜ハンマーヘッドです。おしゃれなレストランやお店がたくさんありますよ。
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お次は操舵室。メカ好きやマニアの方には中々嬉しい光景ではないでしょうか。様々な計器が船を動かしたり、連絡を取り合うために必要になっています。
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船舶用のレーダー等、普段あまりお目にかかれないテクノロジー
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最後に船首側から一枚。先端側の錆に年季が入ってます。
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これが本当のラストで、船を降りた後に船尾側から一枚。
f:id:RydeenX:20240203175632j:image今回の一般公開の目的の一つとして、消防船をよりよく知っていただく他に、2024年10月に退役する消防船”おおたき”(”きよたき”と共に東京湾の火災警戒業務を担ってきた存在)の後継船の船名とシンボルのアイディアを募るという目的もあったそうです。このコンテスト(本記事公開時点では既に締め切られてます)、対象者が高校生以上の学生に限る、との制限があったため、社会人の私はまさかのここで年齢制限にひっかかり応募できませんでした💦

また、船員さんたちにもいろいろとお話を聞きましたが、この"きよたき"は主に東京湾内でのパトロールや有事の消化活動をおこなっているとのこと。他に船上の積み荷の積み降ろし作業の監視など、事故を未然に防ぐ取り組みをされているようです。

東京湾の沿岸一帯は企業の倉庫だったり、石油コンビナートが点在しますし、多くの船やタンカーが輻輳している混雑地域でもありますから、万が一が起きると大変ですからね。

今回の見学会参加は全くの偶然の産物で、たまたま横浜の海を眺めながら散歩していたら運よく出くわしたラッキーイベントでした。

船員さんたちのお話を聞けたり、なにより現役の消防船という、一般市民にはあまり馴染みのない乗り物の中を見れたということが私にとっては貴重な体験でした。知識の幅が広がりました、改めてお話させていただいた船員さんたちに感謝します。そして、いつもお勤めご苦労様です。

以上、民間消防船"きよたき"の一般見学レポでした。

 

2024.3.9.