晴天の雷電

日常の発見。Out of the blue

飛行機雲を追いかけて~AIR聖地巡礼・In summer編(+あとがき)~

2018年に行ってきたAIR聖地巡礼(途中別作品含)、とうとうこれで最後です。

今回はIn summer編のゆかりのある地に足を運びました。

 

訪問日:2018年8月19日

場所は福井県小浜市小浜駅から徒歩数分の閑静な住宅街の中に位置する仏教寺院である空印寺が旅の最終目的地です。

境内には有名な八百比丘尼伝説に関連の深い入定洞があります。

この八百比丘尼伝説ですが、とある少女が人魚の肉を食べた結果、不老長寿を獲得したと言われています。800歳まで生きた後、この境内にある大岩窟に入定したそうです。洞の入口には椿が供えられていますが、これはこの八百比丘尼がことのほか椿の花を愛していたからに由来するらしいです。また、お祈りをすれば不思議な霊験があらわれるとのことなので、訪れた際には悠久に思いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。

In Summer編では、柳也と裏葉が住んだ洞穴のモデルとして出てきます。というより、ここがそうなのです、きっと。

 

こちらは柳也たちが世話になった、知徳法師の住んでいた場所のモデルです。

「俺たちを呼んだのは、知徳法師という高僧だった」

~中略~

「けれど翼人の魂を人に移すことは、小さな器に海の水を移すようなもの。

注ぎ終わるより早く、器は壊れてしまいます。神奈様の魂は間さえなく、輪廻に戻りましょう」

第9話「つき~moon~」より

 

他の訪問場所よりも閑静で落ち着いた場所のため、肩の力を抜いたままあの夏に思いを馳せる時間ができました。旅の終着点としては少し地味ですが、こんな旅があってもいいのでしょう。

 

あとは帰るだけなので、道中で立ち寄った敦賀の写真を載せます。

宇宙戦艦ヤマトの衛生長の銅像がありました。酒瓶かかえて呑んでる姿が目に浮かびます。

スターシャもありました。

近くの中華そば屋で一服。けっこう並んでいたので、有名なお店です。

味は、ちょっと記憶が・・・

この後近江塩津で乗り換えて、関ヶ原とかを通って名古屋へ。そのままお盆ピーク時の混雑の中、列車連結部分に1時間数十分たちっぱで東京まで帰りました。あの混雑、今年くらいから復活しそうな気がしてます。

 

以上、In summer編でした。

 

あとがき

さて、2018年のものを何年溜めているのか書きながらふと思ってしまったシリーズなのですが、逆に今だからこそ思い返せる楽しみはあるかもしれないです。

もともと聖地巡礼を別のブログにほんの少し書いていたことはあるのですが、京アニの一件や私生活関連でばたばたして途絶してました。しかし、コロナ禍になり外出すら憚られる世の中で、どうしたらよいのかと過去の写真等を見返してみたらまだ出していない、語り尽くしていない記憶がたくさんあるじゃないかと気づかされブログ執筆に勤しみ始めました。AIRCLANNAD聖地巡礼を始めてアップしたのが2021年3月、本編のKey半島編に至っては2022年4月です。そこから約1,2年。ようやくここまで書き終えることができました。もう多分一部の列車ダイヤが変わったり、景色が変わってしまったりしている場所も存在するのかと思いますが、この巡礼記がどなたかの目に触れて少しでも何かのお役に立てれば甚だ幸いです。

全体を通して教訓を一つ。”鉄は熱いうちに打て!”

やはり数年たつとよほど特殊な能力の持ち主でない限り、記憶というものは薄れてしまいます。断片的にはもちろん思い出せるのですが、道中何を思っていたかとかいうことは旅の最中でないとやっぱりわかりません。多分ここに表明できていないものも多分にあります。ただ、それでも思い返してみてこの記憶が幸せなものだった、そう感じることができるならば、この旅は”良い”思い出の方に格納されているに違いありません。

この言葉は聖地巡礼に行く際に迷った時も思い出します。行こうかな、どうしようかな、と思い悩み計画とかを立てているとどうしても途中で流れてしまうこともあるのですが、今行かなければいつ行けるかわかりません。特に放送から十年以上経過しているものについては年々景色が風化していったり、その場所自体が無くなってしまったり、交通手段が当初より困難を極めるようなことも考えられます。なので、個人的には思い立ったが吉日とも言いますが、とりあえず迷いは広い空に放り投げておいて、行動をしてみることが大事かなと思ったりします。実際にこの一連の聖地巡礼は学生時代にやっておきたかったので、この夏に行こう!と思って思い切って一人で全部回った感じです。半分勢い任せだったのは事実です(笑)2018年は平成最後であったことも大きいかなと思います。こういう節目には思い切って行動してみるのもたまにはいいかもしれないです。

最後になりますが、何より聖地を回る巡礼日に天に味方されたのは本当に強運だったと言う他無いと思っています。夏は晴れというイメージですが、同時に台風シーズンでもあり、天気が変わりやすいのが特徴です。その中で数カ月前から計画していた予定に天気を入れることは、この気象学が高度に発達した21世紀においても、極めて困難なことだと思っています。ですので、「天に味方される」というのは文字通り天運が働いたのではないかと感じずにいられないことが度々あります。私はそこまで迷信深い人間でもないですが、この時ばかりはひと夏のお恵みに授かったと思ってます。

それでは皆様、良い旅路をーーー

 

 

P.S.今年のGWに青森までCLANNAD聖地巡礼に赴きましたので、そちらを近々上げる予定です。(いつになるとは言ってない)

ゆっくりお待ちいただければと思います。